SoLライター陣がおすすめするカルチャーアイテム。
今月のテーマは「誰でも簡単!おもてなしレシピ」」!!
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2009年の流行語は「草食系男子」だった。それに対して肉が好きな女子を「肉食女子」というのはヒネリがなさすぎのような気もするが、何にせよ、女子が堂々と肉好きをカミングアウトできるなんていい時代になったものだ。肉が好き、なんていうと、がっついているような気持ちになっていた、自意識過剰でカマトトな若かりし自分を思い返しつくづくそう思う。
(同じ理由でラーメンが食べられなかった時期がある。思春期とは自己欺瞞に満ちていたのだ)
それにしても、塊の肉というのはなぜこうも人を興奮させるのだろう。狩猟をし、日々の糧を得ていた古の血が騒ぐのだろうか。塊肉に挑むとき、血圧は平常よりも確実に10は跳ね上がっているような気がする。
ここで私は、究極の塊肉料理「ローストビーフ」をご紹介しようと思う。
まず、牛の塊肉をご用意頂きたい。部位はロースが望ましいがそうでなくてもよい。何より高級な肉でなくてよい。安売りのオージービーフで十分である。血や余分な脂は適宜取っておこう。
この肉に下味をつける。塩と黒胡椒、エルブドプロヴァンスもあれば言うことなしだ。エルブドプロヴァンス、要はハーブミックスなのだが、スーパーの調味料コーナーで手に入る。オレガノだバジルだローズマリーだ、といちいち揃えるのは面倒だが、これなら大体混ざっているので大変楽。常備しておくと魚も肉も、ちょっと粋な味になるのでお勧めだ。
さて、肉によく味をすり込んだらフライパンにオリーブオイルを入れて熱する。十分に熱せられたら肉、投入。ここで某料理研究家のように肉をこねくり回してはいけない。じっくりと肉の焼ける音を楽しみつつ、トングで返しながら肉汁を中にとじこめるよう、四面に焼き色をつけていく。
全体に焼き色がつき、肉がある程度しっかりしたら火をとめ、ステンレスのボウルをフライパンにかぶせて待つこと15分から20分。こうして余熱でじわじわと火を通し、表面はブラウン、中はピンク色のレアを保つのだ。これで肉は完成。表面にパリッと感がほしい方は余熱調理を少し短めにしてオーブンにかけてもよいが、くれぐれも火の入りすぎにはご注意を。この肉はアルミホイルなどにとっておこう。
次に、旨みのたくさん残ったフライパンでソースを作る。余分な脂はキッチンペーパーなどでざっと拭き取り、再度火にかける。そこへ白ワイン100cc、ブイヨン200ccでデグラッセ。煮詰まったらバター50gでなんちゃってグレイビーソースの出来上がりだ。しかし、ソースの発想は自由でかまわない。肉にあう重厚な赤ワインを先にあけ、ソースとキッチンドランカーのためにちょいと拝借するのもいい。和風にいただきたいときは日本酒と醤油で煮詰め、山わさびなどを添えても大変おいしい。
肉食女子はもちろん、草食系男子にだって、「おおっ」と喜ばれること請け合いのこのレシピ、お試しいただく価値はあると思う。なお、くれぐれも塊肉の前では自己欺瞞は無用に願いたい。
written by コマイヌ。