このコンテンツでは好き勝手なことをつらつら述べていきます。カテゴリーもテーマも一切なく、独断と偏見で“アンテナ”に引っ掛かる事柄を自己発信。ゆる~い感じでおつきあいください。
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この間、久しぶりにデートに出かけた。
相手は9歳年下で、思い切り若さを感じるお年頃の男性である。
丁度子供を預ける機会があって、その時間を有効に使おうと映画観賞を計画していたのだけれど、それじゃあ一人より二人の方がいいよね、ってことで急遽お誘いしたのだ。
これまで親しく話す間柄ではあったけれど特に異性を意識したことはなく、まあ言うなればこれも“ただ友達と出かけただけ”と言い替えることも出来そうな雰囲気ではあった。しかし、そこは気分次第ということで一応「デート」に置き換えたりしてみる。
だって彼ときたら、街中に出るって言うのに「車で迎えにあがります!」とか言うし、しかも「かぼちゃの馬車ではありませんが」なんていじらしい前置きまであって、なんだかこれってデート気分を高める文言じゃないの?という感じだったのだ。
映画の前に時間があったので食事をしようってことになり、私は気をつかってファストフードでもいいよ、と提案したのが彼は断じてこれを拒否。夜景の見えるレストランで、と提案。かわいいじゃないの。そんなに力まなくてもいいんだぜ、と余裕の三十代が妖しく心の中で笑っているのだがそこは大人の女たらしい態度を示しておくことにして、笑顔で快諾。
きらきらとこうばしく光る夜景を見つめながら、色々なことを話しあった。箸の使い方とか、食事のマナーとか、昔はこだわっていたような些細なことも特段気にかからず、ただ楽しい時間だけが過ぎ去って行く。まめまめしく働く彼は飲み物やデザートに気を配り、正しい笑顔と正しい節度を示してくれ、最後はきちんとご馳走してくれた。
しかしなぜか艶かしい気持ちの躍動感なんかが微塵もない。楽しいのに、ときめく感じがどこにもないのだ。美しい月も、滑らかな光の流曲線も、親密感のある映画館の暗闇ですらも、一切のときめきを連れて来ない。手を繋いで歩きたいというような欲望や、その頬をそっと撫でたいという衝動が訪れないまま、冷たい夜気に身体を預けてその夜は終わった。
さよならと手を振る彼を見送って、ただ暖かい気持ちで家のドアは閉じられた。こうして、どこにも進化する気配の感じられないデートがひそやかに終わった。年下だからとか友達だからとか、気負う気持ちは一切なかったのに、この健全な終わりは女としてどうなの?と突っ込む声がどこからか聞こえる。
その後、俳優の永井大くんが広末涼子を相手に「交際したい」などと発言したことをニュースに見て、これが若さよね、と目を細める。そんな力強い若さがあったら、また違う展開があったのかもしれないのにね……などと思ったりして。
ああ、恋の欠片はあちこちにあるけれど、なかなか発展するには及ばない。さて次はどんなデートが待ち受けているであろう。女が乾涸びないように水を与え続けるべく精進し続けよう。
written by YUKAKO
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この間、久しぶりにデートに出かけた。
相手は9歳年下で、思い切り若さを感じるお年頃の男性である。
丁度子供を預ける機会があって、その時間を有効に使おうと映画観賞を計画していたのだけれど、それじゃあ一人より二人の方がいいよね、ってことで急遽お誘いしたのだ。
これまで親しく話す間柄ではあったけれど特に異性を意識したことはなく、まあ言うなればこれも“ただ友達と出かけただけ”と言い替えることも出来そうな雰囲気ではあった。しかし、そこは気分次第ということで一応「デート」に置き換えたりしてみる。
だって彼ときたら、街中に出るって言うのに「車で迎えにあがります!」とか言うし、しかも「かぼちゃの馬車ではありませんが」なんていじらしい前置きまであって、なんだかこれってデート気分を高める文言じゃないの?という感じだったのだ。
映画の前に時間があったので食事をしようってことになり、私は気をつかってファストフードでもいいよ、と提案したのが彼は断じてこれを拒否。夜景の見えるレストランで、と提案。かわいいじゃないの。そんなに力まなくてもいいんだぜ、と余裕の三十代が妖しく心の中で笑っているのだがそこは大人の女たらしい態度を示しておくことにして、笑顔で快諾。
きらきらとこうばしく光る夜景を見つめながら、色々なことを話しあった。箸の使い方とか、食事のマナーとか、昔はこだわっていたような些細なことも特段気にかからず、ただ楽しい時間だけが過ぎ去って行く。まめまめしく働く彼は飲み物やデザートに気を配り、正しい笑顔と正しい節度を示してくれ、最後はきちんとご馳走してくれた。
しかしなぜか艶かしい気持ちの躍動感なんかが微塵もない。楽しいのに、ときめく感じがどこにもないのだ。美しい月も、滑らかな光の流曲線も、親密感のある映画館の暗闇ですらも、一切のときめきを連れて来ない。手を繋いで歩きたいというような欲望や、その頬をそっと撫でたいという衝動が訪れないまま、冷たい夜気に身体を預けてその夜は終わった。
さよならと手を振る彼を見送って、ただ暖かい気持ちで家のドアは閉じられた。こうして、どこにも進化する気配の感じられないデートがひそやかに終わった。年下だからとか友達だからとか、気負う気持ちは一切なかったのに、この健全な終わりは女としてどうなの?と突っ込む声がどこからか聞こえる。
その後、俳優の永井大くんが広末涼子を相手に「交際したい」などと発言したことをニュースに見て、これが若さよね、と目を細める。そんな力強い若さがあったら、また違う展開があったのかもしれないのにね……などと思ったりして。
ああ、恋の欠片はあちこちにあるけれど、なかなか発展するには及ばない。さて次はどんなデートが待ち受けているであろう。女が乾涸びないように水を与え続けるべく精進し続けよう。
written by YUKAKO