さて、本日は皆さまを少々刺激的な博物館へお連れいたしましょう。
場所はデンマークの首都、コペンハーゲン。
美しい石畳のメインストリートの近くにあるのが、こちらの博物館です。さあ、受付に座る金髪碧眼の美女からチケットを買って、ゲートをくぐりましょう。
まず一番先に目にとびこんでくるのは巨大なオブジェクト。
何故にここまで装飾過剰にする必要があろうかと頭を悩ませてしまうほどの、その圧倒的な存在感に、あなたは陶然とするでしょう。え?どれかって?ほら、目の前にどどーんとそびえ立っているでしょう。これです、これ。
さあ、凝視したい気持ちはわかりますが、次に足を進めましょう。
最初の展示室では、中国に伝わる体位一覧や、日本の春画、インドを始め、各国の男女が絡み合う美しい小さな像などがひしめきあって、貴女を歓迎します。
世界中の性に関する歴史的価値のある古い資料は淫猥さよりも興味関心知的好奇心を貴女から引き出すに違いありません。
時代は徐々に現代に近づき、次の展示室はヨーロッパ中世の性文化コーナーです。この国の人が大好きな蝋人形や不気味な動きをする機械仕掛けの人形やら奇妙なものがたくさん展示されています。どうです?あの、カタカタと悲しげな音を立てて動く不気味な男女が睦み合う人形は。
反対側では、ドレスの裾をまくり上げる女の前で男が書類を書いていますね。見えますか?女の太ももからは、血液が流れ落ちています。
今度は数歩歩いて後ろを振り返ってみましょう。一体何人がどこでどうつながっているのか、とにかく描かれている生物(含・人間)全てがつながっているこの奇妙な絵画見た瞬間、その醜悪さに耐えきれなくなるか、興奮で目をランランと輝かせるかは貴女が生きてきた人生次第。
おやまあ、立ち止まってはいけません。今度はあの、赤い絨毯敷きのけばけばしい螺旋階段を昇ります。足が少しふらついていますが大丈夫ですか?
さてここは、セックスシンボルとして名高いマリリンモンローの部屋であります。見覚えのある、風でめくれ上がるスカートを両手で押さえるシーンの写真に、束の間の心の休息をとりましょう。
なぜなら、次の部屋にも刺激的な展示物がひしめきあっているのであります。
え?何かって?ここでは説明を避けます。お楽しみはご自分の目で。そして、是非その手で触って、感じて下さい。そうですね。気心の知れた貴女たちなら、盛り上がること請け合いです。
この博物館のクライマックスを飾るのは、十台以上のモニター画面から一斉に放映されるAV。もちろんここは北欧なのですべて無修正。家電店のように整然と並べられた一台一台から同時に映し出されるありとあらゆる画像に忘我の域に引き込まれることは間違いなしです。
『ミュージアム エロチカ』。
性解放の先駆けとして有名な国にある小さな博物館。ぜひ一度、お立ち寄り下さいませ。
written by 織部桃

