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今月のテーマは「アガる映画」!
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常に見られていることを意識している」 からだというのは有名な理屈。それはこの映画『シカゴ』 の主人公ロキシーにも当てはまる。
愛人が自分を騙していたことに腹を立てて射殺し、監獄行きになるまでのロキシーは、三流以下で安っぽい、 頭の悪そうなブロンド女。野望だけは分不相応に大きく、 舞台に立ちたい、スターになりたいと夢見るものの、 実際はセックスの下手な旦那に辟易し、 他の男と寝るのが関の山の日々。それが一転、 悪徳辣腕弁護士ビリーのシナリオ通りの女を演じ世間の注目を集め るようになると、 小悪魔的魅力いっぱいのキュートな女に変貌するのだ。
「マサカイカサマ?」OK、OK。イカサマ・ハッタリ、何でもアリ。法廷だって舞台、ひとつのエンターテインメント。「 見られている」ことを意識すれば、目線一つにも気が行き届き、 同性から見れば鼻につくその仕草も、男共を騙す武器になる。 その集大成がラストシーン。 グラマラスでゴージャスなヴェルマと踊っても決して見劣りしない 。夢が叶った今、彼女はスター。確実に女っぷりをあげている。 うーん、意識するってこんなに大事なのね。
さあ我々も、冬の間縮こまって纏っていたニットも脂肪も脱ぎ捨てて、 女っぷりを意識した春を迎えようか。幾つになっても、 ママになっても、女は女。 美しくありたいという気持ちは決して分不相応な野望などではない のだから。
written by コマツマコ
