世界に向けて文化発信を率先する都市である渋谷区。
そんな渋谷区が、その景観を豊かにするために、
そして、災害時の一時退避場所の位置を知らせるために、
公共スペースにアートを制作するプロジェクト。
それが、シブヤ・アロープロジェクトです。
こちらの「続・無料で観れる美術百選」では、これまでに、
しりあがり寿さんや森山大道さんによるプロジェクト作品を紹介してきました。
そんなシブヤ・アロープロジェクトの新作が、
昨年3月にJR代々木駅近くの高架下に誕生していたようです。
シブヤ・アロープロジェクトの回し者でも何でもないですが、
過去2回も取り上げた縁もあり、せっかくなので観に行ってみることにしました。
続・無料で観れる美術百選077
ロッカクアヤコ《Untitled》
作者は、ロッカクアヤコさん(1982~)。
千葉県に生まれ、20歳頃より独学で絵を始め、
2006年に村上隆主宰のアートイベント『GEISAI』に参加し、スカウト賞を受賞。
それ以降、評価を国際的にじわじわと高め、
現在は東京、ポルト、ベルリンの3都市を拠点に活躍するアーティストです。
日本人現代アーティストのオークション売上ランキングにおいて、
草間彌生さん、奈良美智さん、村上隆さんの次に名を連ねるのが、ロッカクさん。
その人気は特に中国人に高く、あるアートフェアで、
彼女の作品が発売された際には、オープンとともに、
たくさんの中国人がそのギャラリーに詰めかけたという伝説も!
そんな国際的なアーティストによる壁画が、なんと壁一面に描かれています。
さらに、反対側の壁にもロッカクアヤコさん!
ポップでカラフル、そして、パワフル。
色の大洪水とでもいうべき大画面のいたるところに、
ロッカクさんのアイコンである目の大きな少女が描かれています。
中には、明らかに人ではない謎のクリーチャーも!
隅から隅まで、徹底してロッカクアヤコワールドでした。
一体どれほどのギャランティを支払えば
高架下にロッカクさんの約50メートルの壁画が誕生するの?
それを考えてると一晩中寝られないの。
ちなみに。
ロッカクさんといえば、絵筆は使わず、
主に自身の指を使って描くことでお馴染み。
巨大なこの壁画もやはり指で描いたのかと思いきや・・・・・
がっつりプリントでした。。。
まぁ、それはそうですよね。
何せ村上隆さんに次ぐ高額アーティスト。
こんな場所に原画があったら、壁ごと盗まれかねません。
それゆえ、プリントでも致し方ないのですが、
せめて、もう少し画像の粗さが目立たなくしてほしかったです。
さてさて、プリントさえ目をつむれば、
ロッカクさんのパブリックアートとしては、何の申し分もないのですが。
シブヤ・アロープロジェクトの作品としては、
特に矢印らしきものが無いのは、気になるところ。
結局、いざという時に、どっち側に向かって避難すればいいのでしょう?
・・・・・・・壁画、関係ないじゃん。
なお、そんなキャプションの横には、
また別の案内板が設置されていました。
矢印ややこしや。
<無料で観れる美術 データ>
青山街道架道橋
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-31
アクセス:○JR「代々木駅」徒歩1分
◯東京メトロ「北参道駅」より徒歩5分
1/26(月)にオンライントークイベント、
『この展覧会がスゴい2026!』を開催します!
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