モーソウ20 フレデリック・バジール《バジールのアトリエ》 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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《バジールのアトリエ》
印象派の画家たちが第1回印象派展を開くより前、
彼らと親交のあった印象派の初期メン、フレデリック・バジールの代表作。
描かれているアトリエは、ルノワールと共同で使用していた。

 

 

イケメンで高身長で、実家はお金持ち。

その上、売れない画家仲間のために、仕送りから資金を援助し、

時には作品を購入してあげた美術界きっての“いいヤツ”バジール。

絵の舞台であるアトリエは、貧しかったルノワールと共同で使用するため彼が借りたもの。

ここは仲間たちの溜まり場でもあったらしく、

音楽家で美術コレクターのエドモン・メートルや、

ルノワールやモネらしき人物が描かれています。

 

なお、画面中央の絵の前に立つのは、

若き印象派の画家たちの兄貴分的存在であったマネ。

その向かいの長身の男性が、アトリエの主バジール。

サロンに出品する渾身の作品をマネに見てもらい、アドバイスをもらっている場面のようです。

 

しかし、実はこの絵にはもともと、バジール自身は描かれていませんでした。

彼が普仏戦争で戦死した後に、マネが描き足したとされています。

なんとも粋な計らいですね。

 

ただ、冷静に考えれば、どんな場所にどんな姿で描いてもよかったわけで。

ストーブの前で身体を温める姿や、

ソファや椅子でのんびりとくつろぐ姿、

ピアノを弾いているメートルにちょっかいを出す姿というのもありです。

もしくは・・・

 

 

 

赤丸で囲んだ部分がガラ空きなので、

このスペースでパフォーマンスをさせるのもいいですね。

ブレイクダンスとか。

いや、バジールがダンスを得意としていたかはわかりませんが。

 

結局のところ、マネはバジールを彼自身の絵の横に描き足しました。

それも、ほとんど絵とかぶる形で。

実はこの《村の眺め》という絵はバジールが27歳の時に、サロンに入選した作品。

いうなれば、彼の代表作。

バジールはその自慢の作品を画面の中央に描いたというのに。

絶対に上書きしたらダメなヤツです。

 

 

 

 

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