現在、「絵本のまち板橋」の板橋区立美術館では、
4年ぶり3回目となるレオ・レオーニの展覧会が開催されています。
その名も、“レオ・レオーニと仲間たち”です。
(注:展示室内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
世界中で愛された絵本作家レオ・レオーニ。
板橋区立美術館とは縁が深く、
彼の遺族より約70点の作品が寄贈されています。
そんな板橋区立美術館で前回開催されたのは、
彼が絵本作家になる前の活動にスポットを当てた展覧会。
その展覧会を通じて、アートディレクターとして、オリヴェッティ社やMoMAなど、
超一流クライアントの仕事をバリバリこなしていた彼の意外な一面が明らかになりました。
本展でも再び、デザイナーとしてのレオーニの仕事の一部、
いや、ごくごく一部に過ぎないですが、まとめて紹介されています。
また、もちろんレオーニの絵本や、
その貴重な原画も一室を使って紹介されています。
それらの中には代表作である『フレデリック』や
『アレクサンダとぜんまいねずみ』の絵本の原画も。
さらには、ワニが主人公の『コーネリアス』や、
カメレオンが主役の『じぶんだけのいろ』といった、
レオーニファンにはお馴染みの絵本の原画も展示されています。
ちなみに。
レオーニの絵本の中でもっとも、
日本で有名と思われる『スイミー』の原画は・・・・・
残念ながら、展示されていません。
展示されているのは、習作が1点のみです。
実はそもそも、『スイミー』の原画は現存していないのだとか。
そういう意味では、こちらの習作で十分貴重なものといえましょう。
さてさて、本展のタイトルにある“仲間たち”とは、
フレデリックやアレクサンダ、コーネリアス、スイミーといった、
レオーニが生み出した絵本のキャラクターを指しているわけではありません。
彼と影響関係にあったアーティストたちを、
本展では、「レオーニの仲間」として紹介しています。
例えば、20世紀イタリアを代表するマルチアーティスト、ブルーノ・ムナーリ。
若き日に、未来派の芸術家同士として知り合って以来、
レオーニとムナーリは終生にわたって、交流を続けたそうです。
ちなみに。
ムナーリの作品の中でもとりわけ有名な、
フォークを人間の指に見立てた作品が生まれたのは、
2人がイタリアレストランで食事をしている時だったそう。
もし、2人の交流がなかったら、この作品は生まれていなかったのかもしれませんね。
また例えば、社会派な作風で知られるアメリカの画家ベン・シャーン。
レオーニは、広告の仕事を通じて、
ベン・シャーンと知り合い、親しくなったそうで。
レオーニがアートディレクターだった頃は、
シャーンの腕を高く評価し、何度も仕事をオファーしていたようです。
本展では他にも、ソール・スタインバーグや、
アレクサンダー・カルダーら一流芸術家との交流も紹介。
プライベートで贈られたクリスマスカードや、
手紙、招待状といったものも公開されていました。
意外と知られていない、
レオーニの華麗なる交友録が明らかになる展覧会です。


そうそう、意外と言えば、レオーニとエリック・カールの関係も!
若き日のカールは、展覧会で目にしたレオーニの作品に感動し、アポを取ったそうです。
カールと会ったレオーニは、レストランでランチをした後、
ニューヨーク・タイムズでの就職を斡旋してあげたとのこと。
さらに、交流はその後も続き、カールに絵本を書くよう勧めたのもレオーニだったとか。
レオーニとの出逢いがなければ、
この世に『はらぺこあおむし』は誕生していなかったのかも。
なお、本展では、2人の交流の証として、
カールがレオーニの孫に贈ったプレゼントが展示されていました。
カールが描いたレオーニ風のねずみ。
絵本界の夢のコラボといっても過言ではない1枚です。
なお、展覧会の冒頭では、直接の交流はないものの、
幼少期のレオーニに多大な影響を与えた芸術家として、
シャガールやモディリアーニらがパネルで紹介されていました。
なんでもレオーニの実の叔父2人が、
その当時有名な美術コレクターだったそうで。
レオーニは幼い頃より、彼らの作品を直に目にする機会がありました。
なんなら、シャガールの絵画にいたっては、
叔父がレオーニの家に預けられており、廊下に飾られていたそう。
その絵を毎日のように見続けたことで、
レオーニの芸術的センスは育まれたようです。
幼い時から一流のモノに触れるというのは、
やはり大事なことなのでしょうね(  ̄- ̄)トオイメ
ちなみに。
展覧会場も賑やかでしたが、
グッズ売り場も輪をかけて賑やかでした。
どれも欲しくなるものばかり。
仲間に加えたくなるものばかりです。















