開館は1982年。
今年で開館42年を迎えた、
僕と同級生の(?)岐阜県美術館に行ってきました。
美術館の敷地内には、多数のアート作品が点在しています。
広々と配置されているため、すべて観て周るのはなかなか大変です。
さて、美術館の内部に入ると、
まず目に飛び込んできたのが、呪文のような言葉。
「ナンヤローネ」でした。
ショップの名前も、「ナンヤローネ」。
セルフのカフェも、「ナンヤローネ」です。
何でも岐阜県美術館では、ナンヤローネプロジェクトなるものがあるそうで。
ナンヤローネアートツアーや、ナンヤローネワークショップなども開催されているとか。
それらが“ナンヤローネ?”と気になる方は、是非こちらのページをご覧くださいませ↓
『ミュージアムの女』。
普段は滋賀県美術館で監視係として働く、
漫画家の宇佐江みつこさんが美術館での日常を描いた人気4コマです。
僕が訪れた日も、宇佐江さんは監視をしていたのでしょうか?
ついつい漫画のキャラに似た人を探してしまいましたが、結局見つけられずじまいでした。
と、そんな『ミュージアムの女』の表紙に使われているのが、
フランスの象徴主義の画家オディロン・ルドンによる《眼をとじて》です。
実は、岐阜県美術館は、日本最大の・・・いや、
世界でも有数のルドンコレクションで知られる美術館。
《眼をとじて》を含む256点のルドン作品を所蔵しています。
そのルドンコレクションを開館以来、すべてまとめて一挙公開しているのが、
現在開催中の展覧会“PARALLEL MODE:オディロン・ルドン-光の夢、影の輝き-”です。
ルドンコレクションの顔ともいうべき《眼をとじて》はもちろん、
ルドンによる肖像画や花を描いた作品の数々も展示されていれば、
フランスのある美術コレクターの注文で制作された、
ルドンによる珍しい屏風絵《オリヴィエ・サンセールの屏風》や、
新収蔵品で本展で初お披露目となる《窓》も展示されていました。
また、ルドンといえば、「黒(ノワール)の時代」。
カラフルな作風となる後半生とは真逆で、
前半生のルドンは黒くて怪しげな絵を描いていました。
例えるなら、初期の漫画の『ゲゲゲの鬼太郎』が、
アニメになって明るい印象に様変わりした感じでしょうか。
ともあれ、本展では、ダークな前半生のルドンの作品も余すことなく紹介。
ルドンがその生涯で制作した石版画集はすべて展示されていました。
さらに!
本展では、岐阜県美のルドンコレクションに加えて、
オルセー美術館から貴重なルドンの《自画像》も来日。
さらにさらに!
アーティゾン美術館や上原美術館など、
日本全国からルドンの作品が集結しています。
それらの中には、日本に最初に入ったとされる大原美術館の《鐘楼守》や、
《鐘楼守》と同時期に、日本画家の土田麦僊が、
パリ滞在時に購入し日本に持ち帰った《若き日の仏陀》も含まれています。
なお、こちらの《若き日の仏陀》は、
あの芥川龍之介が実際に目にして、著書でも言及しています。
芥川曰く、「最も直接に僕にこのギリシアを感じさせた」とのこと。
正直なところ、僕はそこまでギリシアは感じませんでした(笑)
これまで日本で何度もルドン展は開催されてきましたが、
日本で開催されうる中で、本展を超えるものは無いのではないでしょうか。
それほどまでに圧倒的に充実していました。
ただ、まぁ、出展数約300点は多すぎたような。
しかも、黒の版画や花の絵など、
似たような作品が並んでいる箇所もありましたし。
あの辺りをもう少しスッキリさせても良かったかなと。
途中からさすがに疲れてしまい、
“いつまで続くンヤローネ”と思ってしまいました。


ちなみに。
展覧会そのものだけでなく、展覧会グッズも充実。
それらのグッズの中には、こんなものもありました。
蜘蛛の脚をモチーフにしたお菓子だなんて。。。
どんな人が買うンヤローネ?



















