■恋多き女アルマ 芸術界のファム・ファタール
監督:ブルース・ベレスフォード
出演:サラ・ウィンター、ジョナサン・プライス、ヴァンサン・ペレーズ
2001年製作/100分/イギリス、ドイツ、オーストラリア
1902年のウィーン。
若くて多感な作曲家志望のアルマは、
その美貌と積極性でクリムトら多くの芸術家と社交界で浮名を流していたが、
ある日、作曲家・指揮者として高名なグスタフ・マーラーに見初められ、
年の差を超えて恋に落ちる。
結婚を申し込まれ、音楽に満ちた生活を夢見たアルマだったが、
グスタフからは音楽家としての夢は諦め、妻として尽くしてほしいと請われる。
3年後、2人の娘に恵まれ、夫の名声も高まるも、
彼の譜面の清書や金遣いの荒さで家計のやりくりを求められ疲れ果てたアルマは、
芸術家としての人生を手放した後悔や満たされない思いが募る。
そして2年後、長女を病で亡くした彼女は心を病み、
温泉で静養することに。そこで若く魅力的な建築家のグロピウスと出会う。
(Filmarksより)
「東京国立近代美術館が所蔵する、
ココシュカの《アルマ・マーラーの肖像》のモデルとなった女性、
アルマ・マーラーの生涯を描いた伝記映画です。
ココシュカとは恋愛関係になるも、結婚には至らず。
作曲家のグスタフ・マーラーや、
バウハウスを創立したヴァルター・グロピウス、
詩人で作家のフランツ・ヴェルフェルの3人と結婚しています。
邦題通り、恋多き女です。
ただ、“芸術界のファム・ファタール”とありますが、
映画の中で描かれる彼女は、そこまで魔性の女感は無し。
それだけに、どうして次から次へと、
才能を持った男性が彼女に惹かれるのかが、よくわからず。
彼女から目には見えないフェロモンのようなものが発せられていたのかもしれません。
なので、女性の皆様、
残念ながら、この映画を観たところで、
芸術家の男性の落とし方は、身に尽きませんよ。
あと、次から次へと男性と恋に落ちて、
最終的に彼女は作曲家としても成功を収めるので、
ただただリア充ぶりを見せつけられるだけの映画でしたよ。
精神衛生上に余裕がない時は、観ない方がいいかもです。
アルマに失恋したココシュカが、
彼女の等身大人形を連れ歩いたという有名なエピソードが、
ちゃんと再現されていたのは、個人的には良かったです。
自分も長い人生で失恋の1つや2つは経験していますが、
さすがに、等身大人形を作ったことは一度もありません(笑)。
それくらいの失恋をしてみたいものです。
いや、嘘です。
さらに、周りから女性が離れていきそうなので、
元カノの等身大人形を作って、連れ歩くのはやめておきます。
ちなみに。
この映画を通じて一番驚いたのは、
アルマとマーラーの間にできた2番目の娘で、
彫刻家としても活躍したアンナ・ユスティーネに関して。
最後にサラッと紹介されていましたが、なんと生涯で5回も結婚をしたそうです。
母親以上に恋多き女でした。
なお、映画の中にはクリムトも登場します。
過去にアルマを狙ってたこともあると、
軽くカミングアウトするくらいで、特に2人の恋愛は描かれていません。
パッケージのビジュアルは、もろクリムトなのに。
パッケージ詐欺です。
(星2つ)」
~映画に登場する名画~
オスカー・ココシュカ《風の花嫁》

