本年も残すところあとわずか。
ほとんどの美術館が昨日で年内最後の営業を終えました。
当然、僕も美術館巡り納めまして、
何気なく今年の記事を見返していたところ、
7月24日に書いた記事を公開していなかったことに気が付きました💦
展覧会はとっくに終わっていますが、
どうせどこの美術館も休みなので(←?)、
本日はその記事をアップしようと思います。
今年の記事、今年のうちに。
↓ ↓ ↓
現在、WHAT MUSEUMで開催されているのは、
“感覚する構造 ―法隆寺から宇宙まで―”という展覧会。
建築の「構造デザイン」にスポットを当てた展覧会です。
実は昨年の秋から今年の頭にかけて、
WHAT MUSEUMで同名の展覧会が開催されていましたが、
本展はその続編、パワーアップver.といった位置づけのもの。
前回は1階展示フロアだけでの展覧会でしたが、
今回は2階展示フロアも使い、全館での展覧会となっています。
本展を構成するテーマは全部で4つ。
まずメインとなるのが、「伝統建築と木造の未来」。
法隆寺の五重塔や合掌造りの民家といった伝統的な日本の木造建築から、
SALUHAUSによる大船渡消防署住田分署や、
伊東豊雄さんによる水戸市民会館といった最新の木造建築まで。
日本各地のさまざまな木造建築が紹介されています。
建築展ではなく、建築構造デザイン展であるため、
解説はかなり理系寄りで、なかなか歯ごたえがありました。
解説されていることの半分も・・・いや、
見栄を張って、ウソをついてしまいました、
ほとんど理解はできなかったのですが(笑)
計算し尽くされた構造デザインの構造美は、
理屈抜きで美しく、かつ絶対的な説得力があり、
ただ眺めているだけでも、普通に面白かったです。
こちらでは、作品やインタビュー映像とともに、
今注目の若手建築構造家が紹介されています。
中でも印象に残っているのが、
平岩良之さんが構造デザインした鐘撞堂です。
見るからに不安定な建物ですが、
着地する2本と、鐘の自重を併せて、
力学的にはちゃんと3点で支えているのだそう。
とは言え、こんな鐘撞堂が実在しているはずがなく、
あくまで、模型で制作してみただけなのかと思っていたら・・・・・
広島県呉市にある称名寺というお寺に実際にあるとのこと。
“崩れないかな?倒れないかな?”と、
鐘を撞く際には、余計な煩悩が生まれてしまいそうです。
なお、もう一つ印象に残っているのが、
藤田慎之輔さんの「曲げねじりを活用した螺旋構造」。
それぞれ板材に複雑な螺旋状の切り込みが入っています。
元の板材自体は同じものなのですが、
切り込みによって、強度やしなり具合が全く異なりました。
特に一番右側のものは、バネのようなしなやかさすらありました。
ハンモックにしてもいいかも。
「板材=固いもの」と思い込んでしましたが、
この技術によって、板材の新しい可能性が生まれた気がします。
ちなみに。
構造デザインは建築分野以外にも、応用されているようで、
3つ目のテーマ「構造デザインの展開」では、その一部が紹介されていました。
例えば、ISSEY MIYAKEのファッションに、
また例えば、The North Faceの最新型のテントに、
構造デザインは応用されているようです。
さらに、地球だけに留まらず、
構造デザインは宇宙空間でも活用されています。
最後のテーマ「宇宙空間へ」では、
JAXAと構造家の佐藤淳さんらによって開発された、
人が月で生活するための月面構造物などが紹介されていました。
それが、こちらです↓
・・・・・・・・・・・・えっ?
これで生活するの??
ビックリしすぎて、声が漏れてしまいました。
しかも、実物はもっと大きいのかと思いきや、
展示されていたコレが、実寸大のサイズなのだとか。
日本の家はウサギ小屋に例えられますが、
まさか月でも、ウサギ小屋のような建物で暮らすことになろうとは。

















