エントリーNo.0012 島送り画家いっそん(田中一村) | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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美術を、もっともっと身近なものに。もっともっと楽しいものに。もっともっと笑えるものに。

もしも、芸術家が漫才をしたら・・・

こんな感じのネタを披露するのかもしれません。
今回はこのシリーズ初となるピン芸人(?)。

それでは、皆様、どうぞ芸術ピンネタをお楽しみください!

 

 

 

いっそん 「島送り画家いっそん[1]です。よろしくお願いします。

     僕には好きなものがたくさんあります。

     それを今日は歌にしてきたので聴いてください。

 

     『僕の好きなもの』

 

     ♪奄美大島に生えてるアダン[2] 好き~

 

     ♪一羽佇む アカショウビン[3] 好き~

 

     ♪美術は自由であるはずなのに 

      いろんなルールで雁字搦めになってる画壇[4] 好き

 

            (ギター演奏)

 

     ♪自分で「完売作家」っていう作家 好き~

 

     ♪よくわかってないのにSDGsにすぐ乗っかる作家 好き~

 

     ♪よくわかってないのにNFTアートにすぐ乗っかる作家 好き~~

    

           (ギター演奏)

 

     ♪「日本のピカソ」[5]って紹介される画家 好き~

 

     ♪個展の感想リツイートしまくってる作家 好き~

 

     ♪展覧会の最初から集中しすぎて 

      途中からキャプションの説明が頭に入ってこない鑑賞者 好き~

 

     ♪ロッカーを使おうと思ったら100円玉無くて諦める人 好き~

 

     ♪ロッカーが小さすぎて

      カバンとコートを無理矢理詰め込んでいる人 好き Oh~

 

     ♪帰るときに傘立てのカギを無くして焦ってる人 好き

 

     ♪休館日を月曜日と思い込んで

      火曜日に六本木の美術館に行ってしまった人 好き~~

 

            (ギター演奏)

 

     ♪現代アートに詳しい顔をしてるのに

      SNSのアイコン 直島にある草間彌生のかぼちゃにしている人 好き Oh~

 

     ♪ちょっと場所を離れたタイミングで

      おばちゃんに椅子に座られ 立ち尽くしている監視員さん 好き~

 

     ♪お土産物屋と大差がない地方の観光地の美術館[6] 好き Oh~

 

     ♪毎日ブログを書いているのに

      コメントがほとんど寄せられないアートテラー・とに~ 好き

 

 

    今日のお客さんと川端龍子[7]、大好きです。

    どうもありがとうございました。」

 

 

[1]田中一村(1908~1977) 

   栃木県生まれの日本画家。 若くして南画の才能を発揮し、「神童」と呼ばれる。

   東京美術学校(現・東京芸術劇場)日本画科に入学するも、約2ヶ月で退学。

   その同期には東山魁夷がいる。

 

[2]タコノキ科タコノキ属の常緑小高木。パイナップルに似た実をつける。

   奄美大島以南に生息。一村の絵のモチーフとしても知られる。

 

[3]ブッポウソウ目カワセミ科の鳥。くちばしを含み、全体的に赤い。

  アダンと同じく、一村がよくモチーフにした。自身を投影しているとも。

 

[4]院展や日展といった公募展に何度も出品するも、ことごとく落選。

  50歳の頃にとうとう画壇に嫌気がさし、単身奄美大島に渡った。

 

[5]一村自身は「日本のゴーギャン」と呼ばれている。

 

[6]奄美大島にある田中一村記念美術館は決してそんなことはない。

 

[7]39歳の頃に川端龍子が主催する青龍社展に、《秋晴》《波》の2点を出品する。

  そのうち《波》は入選するも、《秋晴》は落選。その結果に納得できず、《波》の入選も辞退。これを機に川端龍子と絶縁した。





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