
こちらは、日本の科学・技術の足跡を示す科学・技術をテーマにした展覧会で、
明治から平成に至るまで、社会や人々の暮らしを変えた千の技術にスポットが当てられています。
と言っても、さすがに1000点は紹介されていませんが。
それでも、日本各地の大学・研究機関や企業などから、
重要文化財、技術遺産を含む、600を超える点数の貴重な科学・技術の遺産が集結しています。


質、量ともに見ごたえ十分な展覧会。
国立 “科学” 博物館の本気度が伺える展覧会でした。
展覧会の見どころは、山ほどありますが。
まず何と言ってもオススメしたいのが、国産初のブルドーザー。

コマツG40ブルドーザー (小松1型均土機) です。
第二次世界大戦中、飛行場を急ピッチで建設すべく、国は小松製作所にブルドーザーの開発を要請。
もともとはトラクターとして作られていたものに、
油圧式の押土ブレードを付けたのが、このコマツG40ブルドーザーなのだそうです。
ちなみに、終戦までに148台が製造され、各地で活躍したそうですが、
戦争終結後、連合国軍に接収されたG40はその多くが解体処分されることに。
中には、そのままの形で海中に投棄されたG40もあったのだそうです。
さてさて、フィリピンの海に沈んでいたそのうちの1台であるG40が、
戦後しばらくして、船の航行の邪魔になるという理由で引き揚げられました。
引き揚げられたG40は、まだエンジンがかかったため、オーストラリアへと渡ります。
オーストラリア国内で何度か持ち主を変えて、最終的には、シドニー郊外の農場へ。
まだG40が残っていたことを知ったコマツは、1971年に農場から買い取り、日本へと帰国させました。
それが、この1台なのです。

壮絶な人生を歩んできたというのに、堂々としていました。
こうして、スポットライトが当てられて良かったなァ。うんうん。
胸にこみあげるものがありました。
他にも、1931年に大阪の日本生命保険本店に日本で3番目に設置されたエレベーターや、

重要文化財に指定されている、日本で初めて音が録音再生された蓄音機、その名も蘇言機など、

貴重な品々が展示紹介されていましたが。
その中でも特に見逃せないのは、明治150年記念展として、
特別に出展されている蓄音機 「エジソン クラスM」 です。

「エジソン クラスM」 所蔵:国立科学博物館
こちらは、なんとエジソンが明治天皇に献上した蓄音機。
なかなか公開されない秘蔵中の秘蔵の所蔵品です。
実物を目にしたい方は、是非このチャンスに!
さてさて、今回の展覧会を通じて、何よりも実感したことは、
基本的に、現代の生活ではすっかりお馴染みの品々が、誕生当時は大きかったということ。
電子レンジ (東芝製。DO-2273B) に、

録音機 (肩掛型テープ録音機 PT1) に、

ワープロ (日本語ワードプロセッサ JW-10) に。

さらには、乾電池まで。

何度、「デカっ!!」 と口にしたことでしょう。
乾電池に関しては、「単いくつだよ?!」 とツッコミたいレベルでした。
そういう意味では、こうした展示品も、もちろん素晴らしい技術なのですが。
展示はされていないものの、それらを常識的なサイズに小型化した技術にも感謝したくなりました。
技術者の皆さま、ありがとうございます。
ちなみに。
展示されている品々の大半が、懐かしさを感じるものだったからでしょうか。
お土産コーナーでは、展覧会の関連オリジナルグッズにくわえて、

駄菓子や昭和っぽいイメージのグッズが販売されていました。


いや、そこは、“懐かしさ” ではなく、
“技術” に重きを置いたグッズを販売するべきだったのでは (笑)??
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