11杯目 これが、シャガール丼だ! | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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俺は、今、モーレツに腹が立っている!
展覧会に合わせて、レストランが提供する限定メニューってあるだろ?
何でフレンチだとか、スイーツだとか、女が喜ぶメニューばっかりなんだ?!
漢 [おとこ] が、そんなこじゃれたものを、食ってられるか!
漢なら、ガッツリと丼が食いたいんだ。
展覧会に合わせたアートな丼も作ってくれ!
何、作らないだと?
それなら、俺が作るしかないじゃないかっ!
そう。これが、漢のアート丼だ!



先日7月7日は、“色彩の魔術師” ことマルク・シャガールの誕生日。
それを祝して、今回は、シャガールをイメージした丼を作ってみたいと思います。

まずは、メインとなる食材選び。
シャガールと言ったら、もちろんアレしかないでしょう!

美の20世紀〈2〉シャガール (美の20世紀 2)/二玄社



そう。彼の絵にたびたび登場するニワトリです。
ちなみに、ニワトリと同じくらいに・・・・・・・・

ポスター マルク シャガール 私と村 額装品 ウッドベーシックフレーム(レッド)/マルク シャガール



ロバも、たびたびシャガールの絵に登場していますが。
食べられる気がしないので、ロバは却下です。
(↑というか、どこで売ってるんだ??)


さてさて、シャガール丼を作るにあたり、
今回もっとも重要視したいキーワードが あります。
それは、「浮遊感」。

シャガール:Birthday ポスター/MoMA STORE



『「浮遊感」 がなければシャガール丼じゃないじゃん!』 と言っても過言ではありません。
浮遊感といえば、ふわふわ。
というわけで、鶏肉をただ焼くのではなく、
すりおろした山芋をたっぷり入れた鶏つくねを作ることに決めました。

つくね


ふわっふわ過ぎて、焼くのに一苦労しましたが。
なんとか、浮遊感あふれる鶏つくねが完成いたしました!

鶏


続いては、ソース作りです。
かつてJITTERIN'JINNも、「シャガールみたいな青い夜」 と歌っていたように、




やはり多くの人は、“シャガール=青” というイメージが強いはず。
ならば、ソースは青であるべきです。
そこで、肉料理に合うブルーベリーソースを作ってみます。
材料は、ブルーベリージャムと赤ワインビネガー (バルサミコ酢でも) と醤油。

ブルーベリー


それらを混ぜたものを、先ほど鶏つくねを焼いたフライパンで煮詰めて完成です。
(肉汁も混ぜるので、鶏つくねを焼いたあとのフライパンにダイレクトで入れます)

フライパン


さて、ブルーベリーソースを一口味見。
うん。味と匂いは申し分なしです。

ただ、このソースは・・・・・

僕がイメージするシャガールの青ではありません!!

作る前から、薄々そんな気はしていましたが。
これは、青でなく、紫。
鶏つくねを乗せ、このソースをかけたところで、
果たして、それをシャガール丼と言ってしまっていいものなのでしょうか。
ただのちょっとオシャレな創作料理に過ぎない気がします。


こうなったら、もう奥の手を使うしかありません!
ご飯そのものを青くしてしまいましょう。
そこで、製菓材料専門店で、青の食用色素を調達しました。

色素


ご飯に青の色素を混ぜます。

青


よーく混ぜると、この通りになりました。

青


見た目は、アレですが。
色合いは、まぎれもなくシャガール!
『シャガールみたいな青い飯』 です。

ちなみに、食用色素そのものは無味無臭。
味は普通のご飯と一緒のはずなのですが。

どうにも食欲が湧きません。。。


う~ん。それならば。
ここに美味しいものを混ぜ込んでみたら、美味しそうになるのでは?
シャガールの父親は、ニシン漁師です。
ということで、ニシンの子であるカズノコを混ぜ込んでみました。

数の子


あぁ、よりおかしな方向に進んでしまった気が。。。

青に黄色が混ざり、よりカオスな色彩となりました。
ある意味、僕も色彩の魔術師なのかもしれません。


もはや引き返せないところまで来てしまったので、あとは完成を目指すのみ。
シャガールをイメージしたご飯に、
浮遊感たっぷりの鶏つくねを乗せ、青いソースをかけます。

鶏


色彩の魔術師として、赤も足しましょう。
これでシャガール丼の完成です!

赤


・・・・・・・・・・。

この丼を目にした誰もが、“不味そう!” と思っていることでしょう。
作った張本人の僕が誰よりも “不味そう!” と思っています。
実は毒舌家であったシャガールばりに、「宇宙の料理かよ!」 と毒づいたほどです。
とはいえ、作ったからには食べねば。
恐る恐る口に運びます。

・・・・・ん?あれっ?えっ、食べれる!!

ふわっふわの鶏つくねとブルーベリーソース、
さらにはカズノコの塩気が、奇跡的にマッチング。
味も食感も悪くないです。
いや、むしろ美味しいかも。
不思議と、箸が進む味でした。

色


・・・・・色さえ、見なければ。




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