ばあちゃんの病室は3人部屋。

入院した時

隣のベッドは空いてたが

その翌日には

埋まっていた。

 

 

同室のおばあさんは2人とも

ばあちゃんと大体同じ状態だ。

 

タムラ先生が素早く対処してくれたから

何とか入院出来たけど

もしかしたらこのカシマ病院も

すんなり入れなかったかも知れない。

 

 

この日

ばあちゃんは残念ながら

かなり深い『眠り姫』だった。

 

 

入院してから2週間。

 

初めの頃はどうなることかと

どこに居ても携帯が傍から離せない状態だったけど

じいちゃんを見舞いに連れて行った頃には

大分落ち着いていた。

 

・・・飲めず、食べられずの点滴頼みは

今もそのままだけど。

 

入院してからほぼ毎日顔を出しているが

タイミングが良ければ目を開けて

 

 

起き上がろうとする素振りを見せることさえある。

(点滴は腕に打つ場所がなくなってしまって脚に打っている)

 

 

その上

ばあちゃんは元々左側を下に寝るクセがあるせいか

窓の方を向いていて

こちらを向いてくれず。

 

窓側へは通路が狭くて車いすが通せない。

 

こっち向いてくれないと

顔を見ることも出来ないんだよ。

 

仕方ないので

布団の中からばあちゃんの手を引っ張り出し

じいちゃんの手と握らせた。

 

 

それでも尚

目を覚まさず。

 

こっちを向いてくれない

眠り姫。

 

最後まで

ちょっぴり切ない逢瀬となりにけり。

 

 

 

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