じいちゃんはどうやらトイレに行っていたようで
用を足して今からフロアに向かうところだった。
排便コントロールが上手くいかなくて
入院前から散々苦労してきたけれど
老健で管理してもらうようになってから
自然排便が出来るようになったみたい。
そう言えば
入所手続きを行う際
持参した浣腸を「当施設では使用しないので」と
持ちかえらされた。
でも、必要があれば摘便はするという。
どういうことなのか不思議に思っていたが
服薬で上手にコントロール出来るから
必要ないということだったようだ。
在宅時から一番の懸案事項だった排便コントロールが
何とか解決しているのは何よりだ。
車いすをフロアのじいちゃんの席につかせてもらい
(座席は個人個人指定らしい)
ワタシは立ったまま
そんな話をしていると
スタッフが気を利かせて椅子を持って来てくれた。
思いがけず
じいちゃんとワタシ
並んでおしゃべりすることに。
話の内容は
やはり食事のこと。
いつも出されるおかずが
いわゆる『刻み』の形で出されるのが
一番の不満らしい。
誤嚥性肺炎からの入所だけに
施設側も慎重にならざるを得ない。
けれど
周りの人がカタチのあるものを食べているのを見ると
と、思うのは人情だし・・・。
じいちゃんの飲み込む能力がどのくらい落ちているのか
シロウトのワタシにはよく分からない。
しかしさすがに
入院した時のことは当人もしっかり覚えてるみたい。
アレはかなりキツかったようだ。
施設と担当医の判断に任せないといけないことだろうけど
楽しみが食べることくらいしかない年寄りに
ちょっと気の毒な気もする。
ふと気がつくと
他の利用者さんたちもだんだん集まってきていて
スタッフの指揮の元
ラジオ体操が始まった。
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