この13番さんのあな
最初の方から読んでくださってる方は
覚えていらっしゃるかもしれないが


じいちゃんは家の中でも靴をはいている。


室内履きなんてやさしいモノではなく



普通の下ばき
それも
あえて重さのある厚底のスニーカー。


じいちゃんが
自分の思い通りに足が運べないのは
加齢に加え、病気のせいもある。

13番さんのあな ―介護家庭の日常―

進行性の病気なので
ふらつきがどんどんひどくなっていくのを案じ


じいちゃんなりに色々考えたんだろう。

以前も
そういう靴を室内ではき始めた経緯を書いたが
コチラ

理由は

13番さんのあな ―介護家庭の日常―

こんなトコ。

今ではデイと通院以外
外出する機会はほとんどなく
室内を伝い歩きするので精いっぱいだが

室内履きを厚底スニーカーにしていなかったら
おそらくそれさえも難しかったかもしれない。

じいちゃん、工夫の勝利である。


もちろんそれでもウチとソトの靴は区別していて
つるさんに出かける時など
その都度履き替えている。

13番さんのあな ―介護家庭の日常―

不自由な手で、よぉ律儀に頑張っている


既に6年ほど続いている
『室内スニーカー』

家族は慣れっこだが

来客には(とはいえ家に来るのは介護関係者ばかり)
インパクトが強いらしく
最初は一様に



驚いた表情を浮かべる。

まぁ
当然だけどね。


それと もうひとつ
・・・こっちの方がより問題だったりするんだが

じゅうたんやら畳の傷みは避けられない。



日本の国はやっぱ、靴を脱ぐ文化なのだ。

かのカチンコチンあたまのじいちゃんが
そこらへんをスルーして今のスタイルを確立したのは

それだけ背に腹は代えられなかったってことだろう。



じいちゃんの居室である『魔窟』は和室だ。

なので
畳がささくれないように
ずいぶん前にとしおサンがじゅうたんを敷いた。

けれど部屋全体に敷き詰められず
出入り口付近の畳が露出していて



その部分だけが擦り切れてしまい

とうとう畳の中身が見えるに至ってしまった。

ここまで放っておくなよと言われそうだが
何てたって魔窟。

出来ることなら
見て見ぬフリしたいのがホンネ。

しかし
さすがにじいちゃんも気になりだしたか



相談を持ちかけられたところで
やっとGOとなったワケで。



昨日
じいちゃんのおつかいのついでに
二●リへ行ってマットを買って来た。

敷いただけでは
足を引っ掛けて転倒しかねないので



ぜ~ったい動かないくらい
ガンガンにびょうを打ち付けといた。

時間にして買い物含めて1~2時間。
やろうと思えばたいした労作でもないんだけどね。

じじ対象だとどうも気が向かないのは
ナゼでしょう。




じいちゃんに



おつかい代金+マット代金を渡すと

しばらくしてから
持ってきた



千円札2枚。


いつもは1円の位まで
しっかりくっきり明朗会計なのに。

最近
ちょっと変わってきたなと思う
じいちゃん。






まぁ

たとえ21円のおつりだとしてもさ。





 

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