亡き友が、野性動物に問われた。
「人は人として、あるか」と。

平山ガンマンさんは、犬が犬として生きる世界を、この世に開いた方だと思う。

原発震災で、どれほどの生きものたちが人間に餓死を強いられ、放射能汚染を強いられ、殺処分され、犠牲になっただろう。

あたかも、彼らが、この世に存在しないもののようにして。

それを、許されないことと思い、懸命に、犠牲にされたものたちと生きようとした人たちがいらした。平山ガンマンさんは、そのひとりだ。

人の子のいのちは、助けを求める子犬や子猫や、人間が汚染した野生の子たちとつながっているのに、想像力をなくしてしまうと、そのことが分からなくなる。

もっとも弱い立場に追われたものと共に生きようとすると、差別され、冤罪に陥れられ、心身が壊れてゆく。私たちも、生きものだから。

人が人としてある社会は、平山ガンマンさんを過労死させない社会。

見ぬふりをして誰かを犠牲にするのではなく、できることをし合って、互いの尊厳を守って、人が人としてある社会を、子どもたちに贈りたい。