トラツグミが鳴いてある。
ひとり、笛を吹いているような、哀しく、美しい声だ。

この頃、ひとり息子を探しているような、気もち。

息子が23歳の時、とてもつらかったと聴きました。
そんな彼が、初めて自分から演じたいと思った役に出会ったんです。

「キンキーブーツ」のローラ。
息子は、わずか3年後に、自分のものにしました。26歳。

そして、29歳。
ますます輝いて、ローラ。

息子の中の苦しみ、怒り、慈しみ、ユーモア、勇気、他者への信頼……離れていても、ローラになった息子が、話しかけてくれるような。

私の息子を知りませんか。
私の息子は「商品」ではありません。
血のかよった、心根の優しい、動物の好きな、海の好きな息子です。

山も好きで、キャンプや川釣りを楽しみにしていました。

なぜ、事務所は息子を休ませなかったんですか。まだ、30歳になったばかりでした。

息子を守りたかったのに、助けることができず、いまも、行方不明になった息子を探しています。

山で、トラツグミが鳴いています。
息子は、ひとり、この森で、キャンプをしているのでしょうか。

私の息子を知りませんか。
かけがえのない、優しい息子です。

(写真は、気になる雲)