最近
エラい立場の人が 立て続けに
女性差別発言で 糾弾されている
海外からも 非難を浴びて
ワイドショーでも
様々なケーススタディを 掲げて
これが 女性差別に当たるかどうか
喧々諤々 やっている
今回のことで
ああ こんなに
世の中は 変化しているんだな
と
日本の
世界のスタンダードな認識との
ギャップに
愕然とし
自分の 内なる差別意識に気付いた
中高年以上の男性は
多かったんじゃないかな
ま 中高年男性に限らず
実のところ
中高年女性である 私も
今回
その女性差別を 容認してきた
部分があるな
と 少なからず 反省した
私は
そういう男女差別には
昔から 敏感で
男に生まれたかった
と
ずっと思っているような 子どもだった
にもかかわらず だ
私は 社会の中で
女であることの ディスアドバンテージを
強く感じながら 育ったので
私が かつてやっていた
マンガ家
という仕事も
女であることが
不利に働かないような仕事で
自分ができることって なんだろう
と考えた結果の ひとつだった
だから
例えば
会社に勤める 友人から
女というだけで
お茶くみや コピー取りばっかり
させられるのよね
などと グチをこぼされても
でも そういう環境を
自分で選んだんだよね?
と思ってたし
当時描いていた マンガの内容も
女は クリスマスケーキ
だの
寿退社が 女の花道
だの
そういう差別に不満を感じつつ
それを受け入れざるをえない
主人公の葛藤 とかだった
でも
そういう社会が おかしい
変えなくちゃ
という発想までは
当時は 湧かなかった
今 思うと
私自身が
そんな 時代の空気に
マインドコントロールされてたんだね
私が子どもだった
1960~70年頃
男子は 黒いランドセル
女子は 赤いランドセル
が 定番で
そうじゃない子どもは
ほとんど いなかった
その頃は
黒や 青 緑は おとこ色
赤や オレンジ 紫は おんな色
という言い方も していた
例えば
この服は おとこ色だからイヤ
とか
男子のくせに おんな色の服 着てる
といった具合に
当時の学校の クラス名簿は
私の知る限り
いつも
男子が先で 女子が後だったし
生徒会長は 男子
副会長は 女子
というのも 定番だった
中学では
女子が家庭科を学ぶ時間に
男子は技術科
と
別々のカリキュラムを 学習していた
家の近所の 女子大では
学生は スカート通学することが
校則で決められていた
ちょっと振り返っただけで
今の常識では ?なことが
いくらでも 出てくるな
そういう ひとつひとつの事例に
本来
差別の意図は
なかったのかもしれない
でも その積み重ねが
男は そういうもの
女は そういうもの
という意識を 醸成していった
そして
家庭の中でも そういう土壌は
あった
我が家は 両親が鹿児島出身で
そこは 親の時代は
有数の 男尊女卑の土地柄
だから
当時でも 一般より
差別的だったのかもしれないけれど
兄は
長男 家の跡継ぎ
私は
やがて家を出て どこかへ嫁ぐ娘
という扱いを
家庭の中で
ずっと受けてきた気が する
残っている記念写真や
節句の人形には
あからさまな差が あったし
もっとも
兄と私にかける 教育費に
差をつけられたような記憶は ない
そこは 感謝だけど
私は 幼い時
父に
〇〇は 大きくなったら
何になりたい?
と 聞かれる時
父が喜ぶ と思って
いつも答えてたのは
総理大臣!
ではなく
総理大臣のお嫁さん!
だった
総理大臣 ってのも
今となっては
よくわかんない選択だけど
子どもだった 私としては
日本で 一番エラい人
というイメージだったんだろう
そして それに
お嫁さん
と付け加えたのは
その意識の中に
女性の総理大臣
なんてものは なかったから
もちろん 父は
そんな 私の答えに
満足そうな笑顔を 浮かべていた
そして
私は
ちょっとだけ 出来の良い子どもだった
親の夢 というものは
節操なく 広がるものだ
時に 父は
〇〇子は 勉強を頑張ったら
いずれは 東大にも入れるかもな
受けてみるかい?
と 聞いてくるのだった
私は期待に応えて 小賢しく
受けてみる!
と答える
すると 父は
そうか
女だって
頭は悪いより いいほうがいいからな
と言いつつ
急に 真面目な顔になって
だけど…
女が あんまり優秀だと
男から嫌われて 結婚できなくなるな
理想は
東大に受かって
だけど進学するのは 別の女子大
というのだな
と 独り言のように つぶやくのだった
ま 勿論
結果的には
無駄な心配だったんだけどね
今 思うと
女性差別の極みの発言だよね
ツッコミどころ 満載だよね
だけど
そういう意識が 普通だ
と 刷り込まれて育ったのだ
私は
だから
よ~く わかる
某元総理が
某政治家が
某クリエーターが
どういう発想で
どういう意図で
女性差別発言を したのか
そこに
悪意など 全くない
だからこそ
私と同世代のひとの中に
その失言を擁護する発言が
散見されたりもするんだろうけど
でも
もう 時代は違うのだ
女性一人が生む 子どもの数が
減り続け
国の経済発展が
なかなか見通せない 中
人口の半分を占める 女性を
抑圧し
その能力を生かしきれない社会に
未来は ない
男の人だって
命を削って
家族のために 長時間労働してるのに
家庭を顧みない
と 妻からは文句を言われ
子供の顔は 寝顔しか知らず
たまに顔を合わせると
おじさん いらっしゃい
などと 挨拶される
そんな働き方が
いいロールモデル
だなんて 思っていないだろう
男も 女も 子どもたちも
障害者も 高齢者も
みんなが幸せになれる社会を
考えた時
目指す形は どんなものか
古い意識に 囚われなければ
今の時代にふさわしいものが
見えてくるんじゃないかな
残念ながら
日本って
なかなか 内側から
変われない国だから
この際
外圧も利用して
ブレイクスルーできた時
日本は 絶対
今より ゆたかな国になる
私は そう思う

