アマゾンプライムで、
「永い言い訳」という映画を観た。
西川美和さん原作の小説で、
西川美和さん監督の映画。
主人公は人気小説家。
演じるのは本木雅弘さん。
散髪のシーンから始まる。
どこかの美容院かなと思いきや、
自宅リビングで妻(深津絵里さん)が
ハサミを持っている。
テレビがついている。
バラエティのクイズ番組のようだが、
その出演者は小説家(もっ君)自身。
とても印象深いシーンだ。
髪を切ってもらいながら、
卑屈な言葉と妻に対する嫌味を
言い続ける主人公(もっ君)。
聞いているだけで、
たいがい腹立たしいと私などは思ったが、
妻は聞き流している様子。
主要あらすじとしては、
この後すぐに親友との旅行に出かけた
妻がバス事故で帰らぬ人となる。
その時、もっくんは愛人を連れ込んで
不倫。
その後、同じく亡くなった妻の親友家族の
子供たちと接しながら、
自身を修復していく物語になっている。
全体を通して、
常に感じたのは、
「あぁ、ここにも未熟な中年男がいる」と
いうこと。
すぐにキレる。
不機嫌になる。
人を見下す。
自己中で、
妻のことなどには全く関心がない。
妻が事故当時、何色の上着を着ていたのかも
分からず、
現地で、ただ段取り上のことだけを考えて
妻を荼毘にふす。
妻の死を悲しめない主人公。
一方で親友家族の子供たちとは
とても良好な関係を築いていくのだが、
よくあるお決まりの展開とは少し違う。
人間の感情とは本当に複雑なものだと、
そんな深い思いを学べた気がする。
決して、短絡的に決めつけれるものでは
ないんだということ。
ラストに近いシーンで、
「オンブラ・マイ・フ」が流れるのだが、
この調べですべてが浄化されるような
気がした。
観終わった日、
ぜひクマオに観てもらいたいと思い、
話すと、
「あ、知ってるわ。
不倫の最中に嫁が事故で
亡くなるってやつやろ」と。
・・・・・・。
まぁ、そうなんやけど・・・。
