今から四十数年前。
同じ日本とはいえ
生きる場所も違い
その人生で一度も
会うこともなかったけれど
同じ25歳となる年に
出産をした二人の女性がいた。
生まれた赤ちゃんは
どちらも女の子だった。
母となったその二人は
自分たちが出産した歳に
娘たちがなった頃
この世を去った。
それから16年後。
二人の娘たちは出会う。
伏線のような
予兆のような
"居合わせる"
という最初の対面を経て
その約1年後、
二人は偶然マカハで再開し
貴重な体験を共にした。
そして
それから3ヶ月も経たないうちに
思いもよらない事だったが
マウイ島にも
一緒に行くことになった。
9月になったばかりの頃。
羽田を発った飛行機の中。
夜の帳がおりて
地上は煌めき
月もすぐ近くに見える空の上で
屈託なくお喋りをしていたら
不思議なほど自然に
脈絡となって
初めてその事を知った。
自分の母親たちが
同じ年に逝ったこと。
先に気づいたのは彼女だった。
私も数えてみると一致した。
二人は言葉を失って
互いの目を見ながら
それぞれの母の存在を感じていた。
私は少し前に
シータヒーリングによって
母への想いを昇華していて
その時にありったけの涙を
出し切っていたから
瞬間、込み上げるものはあったけれど
母の愛と意識を感じて
涙よりかは笑みとなって
浮かんでいた。
しかし、今、隣に座っている
私より5ヶ月先に生まれた
同い年のお姉さんは
感極まって
止めどなく
涙を見せていた。
お化粧のいらない綺麗な肌を
紅潮させて。
でもやっぱり
私と同じように
口元には笑みを浮かべながら。
2018年もまた
彼女と共にマカハで
過ごすことになった。
彼女は参加者、
私はスタッフとして。
元々、
マカハの前に自分一人でも
カウアイに行こうと思っていた。
以前から、
彼女も行きたいと言っていた
カウアイ島の旅が
この機に実現することになった。
初めて"居合わせた"時
今のように関係が続くとは
夢にも思わなかった。
あの頃、
私はネガティブで
対照的に彼女は明るく
輝いているように見えて
自分とは対極にいる人だと
曲がった思い込みをしていた。
ホノルルの集合場所で
やっぱり彼女が先に
私に気づいてくれて
言われてやっと思い出した時に
この人と
どんな関わりがあるのだろうと
不思議に思った。
彼女は現実でもお姉さんだし
全てにおいて私の先を行く人で
私の方がいつも頼って
いつも助けてもらう側で
マウイでも
激しい車酔いに嘔吐を繰り返し
子供のように泣いてしまった私を
本当のお姉さんのように
膝枕をして、優しく
頭を撫でてくれた。
車にも酔わないし
私のように慌てたり
取り乱すこともなく
いつも笑顔を絶やさず
経験も知識も豊富で、
ある面とてつもなく軟弱な私に
毎回的確なアドバイスをくれる。
そんな私なのだが
なぜか
根拠もないけれど
私の中には
私が彼女を"守る"という意識が
側にいると湧いてくるのだった。
肩に力が入りすぎな
差し出がましい話で
第一、いまいち私の守護では
危なっかしいし
粗っぽいところもあるのは
否めないのだけれど……。
リトリートの最中
私たちを見て
天使みたいだと言ってくれる人がいた。
私が天使とは思わないけれど
彼女が天使なのは間違いないと
思う。





#Credoさん&リトリート参加者さん撮影
私たちの母親は
どんな繋がりを持っていたのか。
今世で会うことはなかったのに
関係がないとは思えなくて
見えない母親の愛に思いを馳せる。