インターホンを押すと、玄関のドアが勢いよく開きます。
「いらっしゃーい!」
お姉さんが笑顔で迎えてくれました。
「ななさん、待ってたよ!」
その一言だけで、少し緊張が和らぎます。
「こんにちは、今日はよろしくお願いします」
挨拶をすると
「そんなに緊張しなくて大丈夫だから」
と、お姉さんは笑いながら迎え入れてくれました。
玄関へ入ると、わたしは紙袋を両手で持ちながら言いました。
「これ、皆さんで召し上がってください」
そう言って、お土産を渡します。
「えー!そんな気を遣わなくてよかったのに」
お姉さんは驚いたように笑いながら受け取ってくれました。
「ありがとう、子どもたちも甘いもの大好きだから、きっと喜ぶよ」
その一言に、わたしもホッとしました。
何を持って行こうか、お店で何度も悩んで選んだお土産だったので、そう言ってもらえて嬉しかったんです。
「ありがとうございます、喜んでもらえたら嬉しいです」
そう答えると、お姉さんは笑顔で紙袋を見ながら「あとでみんなでいただこうね」と言ってくれました。
その優しいやり取りだけで、張りつめていた緊張が少しだけほぐれていったのでした
リビングへ入ると、義兄さんと子どもたちも笑顔で迎えてくれます。
「こんにちは」義兄さんが親しみやすそうな笑顔で声を掛けてくれました。
子供たちは3歳と4歳の年子だそうです。
人見知りはしないようで元気に挨拶してくれました。
「ななさん、座って座って」
お姉さんが笑顔で声を掛けてくれます。
自然に溶け込んで行けそうなその雰囲気にわたしはこの人達の家族になりたいと、ふと思いました。
次回へ続きます。